201511近鉄奈良~榛原~高井 (03)

大阪市中央区の玉造稲荷神社から三重県の伊勢神宮・内宮までの旧街道・伊勢本街道、約170kmを5日間で歩いてきました。
平坦な道でも1日平均34km歩くことになりますが、5日間のうち平坦な道は最後の2日間だけで3日間は何回も峠道を登り降りしました。
マラソンはしないものの脚力には自信があり難なく完歩できると侮っていましたが、失敗しました。
今回の道程は、アスファルトで舗装された道から土の道で石ゴロゴロ、沢水や倒木のある道まで一定していません。
そこで、アウトドア用品店でそのことを告げて靴を選び、1か月ほど前から履き馴らしをしました。
しかしアスファルトの道でいくら履き馴らしをしても山道とは全然違うことを後になって体で理解しました。
平地は足裏全体に体重がかかりますが、峠の登り道では主にかかとに、下り道ではつま先に体重がかかります。
平地で靴ずれは克服していたはずが、長時間の登りでまずかかとがが靴ずれし、峠を越えてまた長時間の下りでつま先が痛み出しました。
1日目で両足のかかとは、かかと全体が水膨れ状態でつま先の爪は両足合わせて6枚に血腫で黒く変色していました。
2日目は1日目のダメージで、せっかく購入した靴を諦め普段履いているウォーキングシューズに変更して臨み何とか目的地までたどり着きました。
最も苦しかったのは3日目で距離が一番長く峠がいくつも連続しています。
かかとは素人ながらテーピングで問題ありませんでしたが、つま先の痛みをかばいながら歩くせいか、今度は膝の周辺が傷んできました。
日没が早い秋の夕暮なので山道で暗くなってしまうと大変で判断に迷いましたが、午後3時半から最後の峠に挑み日没前にほうほうの体で宿泊地に着きました。
足の痛みよりも脚=膝周辺の痛みが酷く、特に下りのときはよちよち歩きしないといけない状態でした。
それも山道でなくアスファルトの道で僅かな下り傾斜でも痛みました。
4日目は最後の難所、何百メートルを一気に下る山道が最初に待っています。
これには往生しましたが、痛みをあまり感じない歩き方を試行錯誤して2通り発見しました。
一つは足を棒のように真っ直ぐにして膝関節をあまり曲げないで歩く方法。
もう一つは、後ろ向けに歩く方法です。
どちらも山道では危ないですが、まともな歩き方よりも随分と楽に進めます。
そうして最後の関門を越え、後は伊勢までほぼ舗装された平地です。
5日目も足と膝の痛みは治まることはありませんでしたが、ゴールが近づく高揚感でさほどのことはありませんでした。

今回の旅で体で理解した言葉。

・「昔の人はえらかった」
大した装備もなしにどこへでも歩いて行くのだから。
さらに歩いてまた帰るのだから。
大した地図もGPSも靴もなしに。

・「峠を越える」
1日目の「暗峠」と3日目の数々の峠の連続、4日目の急峻な峠の下り。
峠を越えるというのは大変なことだ。

・「森羅万象に感謝」
この機会を得たこと、家族、天候、沿道の人々(途中で次郎柿をいただいたり)、同じ道中を旅する人、宿の人、神宮の神々、おみやげ屋の人々、観光に来ていた人々、電車、食べ物、水、空気・・・。

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